さとうあきこの活動・育児日記

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3歳児神話復活!? 質の高い保育で安心を!

「0歳・1歳保育で『気になる子』が増える」!?
 0歳・1歳児保育について、自由民主党新翔会改革会議(以下自民党新翔会と表記)の市議が一般質問で、三鷹市が育休取得をすすめることで0歳児保育を減らす方針であることに触れ、0・1歳保育によって「気になる子」や情緒不安定になるのでは、との意見を述べました。また厚生分科会でも別の自民党新翔会の市議から「0・1歳ではなるべく母親が保育すべき」趣旨の発言がありました。

「山形の子どもの育ちを守る質の高い保育を」
 私は厚生分科会と厚生常任委員会で、「働く母親に不安を与える重大な発言だ」と述べ、「長時間保育と子どもの育ちについては、様々な研究が行われてきた。保育の質が高ければ、子どもの育ちは保障される」と、長時間保育と子どもの発達についての、アメリカと日本の2つの論文を紹介。「山形市は現在、0歳・1歳合わせて1000人を超える保育を行っている。子どもたちの育ちを守り、親の就労を保障する立場で保育をしているのではないのか」と部長の答弁を求めました。
 子育て推進部長は「保育と情緒不安定の関係は証明されていない。引き続き0歳児を受け入れていく」と答弁。
 私はさらに、「今、労働相談でもっとも多いのが出産をめぐる不利益取り扱いであり、0歳児保育は社会状況からも必要となっている。証明されていないから引き続き預かる、というだけではなく、質の高い保育を提供し、根拠と自信を持って山形市の子どもたちの育ちを守って欲しい」と主張しました。
 子育て推進部長と子ども保育課長は「保育士の途中入所分の配置など、質の高い保育を行っている」と述べました。

 アベノミクスと3歳児神話の復活
 なお、現在保育をめぐっては「子ども子育て新システム」の導入や、横浜方式、小規模保育の問題など、保育の質の低下が危惧される状況があります。また、アベノミクスの一環として「3年育休」が言われ、働く女性たちからは「それでは復帰できない」の声も上がっています。
 はじめに紹介した自民党市議の一般質問の中では、0歳児保育には費用がかかるということも指摘されていました。3歳児神話を復活させ、社会全体で子どもを育てるのではなく、母親と子どもを家に閉じ込めようとする動きを感じます。
 孤立した子育ての問題や、不安定雇用の状況を見たとき、こうした考えが虐待の防止や少子化に逆行することは明らかです。私自身、0歳保育がなかったら、子どもは1人も産めなかったでしょう。
 子どもの育ちを支える保育者、保護者とともに、保育を安上がりにしようとする流れにストップをかけなければと強く思います。
by s-akiko01 | 2013-09-20 22:05 | 議会・委員会

2002年4月と2005年4月と2013年5月生まれの3人(ゆうかポン・こうくん・そうっち)の子育て中。山形市青田在住の日本共産党市議、佐藤あき子の日記。


by s-akiko01