さとうあきこの活動・育児日記

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福島から避難している子どもたちのこと

 震災、原発事故から11ヵ月。
 山形市内への避難者は、5800人弱。そのうち2000人弱が子どもたち。
 お母さんたちは、避難した人もしない人も、それぞれの状況の中で決断しています。
 今日の赤旗の一面に載った、福島で暮らすお母さんの声(彼女は山形から福島へひっこした直後に震災に合った)。学校は除染されても通学路は除染されていない。1μSv/hを越える道を学校へ通う子どもたち。屋外で体を動かせないから、怪我をしやすかったり、風邪をひきやすかったりするが、国は認めない。
 山形に避難しているお母さんの声。福島でのつながりを断ち切って避難している。福島で避難は禁句だった。子どもを守るために来たのに、病院で窓口負担をする(その後住民票のある自治体に請求する)のが大変で、連れて行くのを躊躇する。家計がきびしいので働きたいが、待機児童がいる山形市に入れてとはいえない。

 ……なんなんですか、この社会は。どの口で「少子化が困った」というんですか。母親にどうしろというんですか。 子どもたちには「何歳まで生きられるか」という心配をさせている。

 震災後、「子どもたちが希望」なんて言葉を聞くけど、私たち大人は子どもを守れなかったんでしょ。「少子化対策」ってのは、自分が年取ったときに大変だからするんですか。希望ってのは、子どもを守れなかった大人のための希望なんですか。

 それは、子どもを「人材」って呼ぶ思想と根が同じだと思います。役に立たない人は助けない。今国会で審議されている「社会保障と税の一体改革」はそういう言葉で描かれています。「自助・共助が基本」「全員参加型の社会」能力主義的平等論。自助できない人を助けるのが政治でしょう。参加(労働)できないひとにこそ、社会保障が必要でしょう。この国は、一体何世紀さかのぼってしまうのか。

 医療費の窓口受領委任払いは、特例法指定の13市町村と同じく国が保険証を発行するしか方法がないと思います。国会議員(高橋千鶴子)にが先日、訴えてきたそうです。
 保育園は、12月議会でも質問したけれど、お母さんたちが気兼ねなく入所するには、もっと工夫が必要。
 それぞれ、最低限なんとかしたい課題です。

福島から避難している子どもたちのこと_f0004698_224228.jpg 今日は、新日本婦人の会のエンジェル班が、「福島ママと子どもたちとの遊ぼう会」を企画。はらっぱ館で雪遊びをしました。私もそりを持っていきました。せっかくの大雪、子どもたちにはたくさん雪遊びをしてほしいと思います。
by s-akiko01 | 2012-02-10 22:42 | 活動あれこれ

2002年4月と2005年4月と2013年5月生まれの3人(ゆうかポン・こうくん・そうっち)の子育て中。山形市青田在住の日本共産党市議、佐藤あき子の日記。


by s-akiko01